50年に一度という歴史的大修理、二度と見られない位置からの見学なので
予約してから行きましたが、平日のせいか意外に人が少なかったです。
菱の門を入って改めて見上げる素屋根の大きさに圧倒されます。
エレベーターで8Fまで上がり、西の丸を見る。
ここは天守閣の外の見学施設の足場の上ですから、見学施設が解体される来年春以降は、見ることのできない風景です。桜の時期にもう一度見てみたい。
天守閣の屋根瓦の漆喰塗りも、ほとんど完了しているようで、作業している人はいません。
屋根のすぐそばで見る見学会もあるそうですが、抽選で当たらないとダメらしい。
南面中央の鬼瓦、七五桐の家紋。
池田藩は揚羽蝶の家紋と思っていましたが、調べてみると池田氏の官位を表す家紋のようです。
ちょっと暗くてわかりにくいのですが、平成の鯱。
奈良の工房で焼かれたそうです。
7Fはまだ仕上げ途上のようですが、工事関係の人は見当たりません。
見学フロアにはこんなものがありました。
人の大きさと屋根の大きさがわかる模型がありました。
西の丸長局の百間廊下
西の丸 渡櫓
リの一渡櫓(四百年の時空を超えて特別公開)に展示してある、歴代の鯱を見落としていたので、
戻って見直しをしました。
ガイドさんの説明にもありましたが、明治時代のモノのほうが、鱗の質感が良く出来ていました。
明治は3分割、昭和は2分割。
これも戻ったお蔭で発見しましたが、ぬの門の入口にあった人面石(鏡石)
右隅に白い団扇が見えますので、大きさがわかると思います。
丸い石が眼で、その上に太い眉。
この人面石は、小学生によって発見されたそうですが、ぬの門は重要な門だったと考えられていることから、侵入してくる敵を睨んでいるという説と、ユーモラスな形相から客を歓迎しているという二極の説があるそうです。
じっくり見れば新たな発見があるかもしれません。